リビン・テクノロジーズ（株）※はこのたび、「『終の棲家』についての調査」の結果を発表した。同社が運営する比較査定サイト「スマイスター」を利用した全国の50歳以上の男女を対象として、平成30年4月11～22日にインターネット調査を実施し、300人（50代57.7％、60代31.0％、70代以上11.3％）の有効回答を得たもの。
終の棲家について、「考えなければならないと思っている」が3割超
回答者の自宅の種別は、「新築注文住宅」（32.3％）が最も多く、次いで「中古戸建て」（21.3％）、「賃貸アパート・マンション」（15.3％）、「新築建売住宅」「新築分譲マンション」（共に10.0％）の順となった。また、持ち家率は80.3％（50代79.8％、60代81.8％、70代以上79.4％）だった。
「終の棲家について考えたことはあるか」を単一回答で聞いたところ、「考えなければならないと思っている」（34.7％）が最も多く（図1）、次いで「既に終の棲家に居住中」（20.0％）、「考えたことがない」（18.0％）の順となった。年代別では、50代・60代では「考えなければならないと思っている」（50代37.6％、60代32.3％）が最も多く、70代以上では「既に終の棲家に居住中」（32.4％）が最も多かった。また、70代以上では、「考えなければならないと思っている」（26.5％）と「考えたことがない」（14.7％）を合わせると「41.2％が考えていないことがわかった」と同社では見ている。
図1：終の棲家について考えたことは？（単一回答・総数300人）
「理想の終の棲家」「老後に暮らしたい場所」ともに、「現在の家」が最多
「理想の終の棲家」について単一回答で聞いたところ、最も多かったのは「現在の家」（37.6％）で（図2）、「全体の62.4％が住み替えや買い替えを希望していることがわかった」。2位以降は「賃貸アパート・マンション」（9.0％）、「中古分譲マンション」（7.7％）、「サービス付き高齢者向け住宅」（7.0％）の順となった。年代別に見ると、「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」は50代ではそれぞれ1.1％、1.7％だが、70代以上ではそれぞれ17.7％、11.8％となり、70代以上では「29.5％が何らかの老人ホームを理想としていることがわかった」と同社では見ている。
「老後に暮らしたい場所」（単一回答）は、「現在の家」（45.3％）が最も多く（図3）、次いで、「現在より生活利便性の高い都心」（10.7％）、「現在より生活利便性の高い地方都市」（8.3％）の順となり、同社では「郊外や田舎よりも生活利便性の高い場所で暮らしたいと考えている人が多いこともわかった」と見ている。「現在の家」との回答は、50代では41.0％、60代では49.5％、70代以上では55.9％と、年代が上がるにつれて多くなる結果となった。
なお、「理想の終の棲家」を「現在の家」と回答した人の割合（50代37.0％、60代38.7％、70代以上38.2％）と、「老後に暮らしたい場所」を「現在の家」と回答した人の割合（50代41.0％、60代49.5％、70代以上55.9％）を比較したところ、50代では4.0ポイント、60代では10.8ポイント、70代以上では17.7ポイントの差があり、同社では「『理想の終の棲家』＝『老後に暮らしたい場所』ではないと考えている人がいる」と見ている。
図2：理想の終の棲家（単一回答・総数300人）
図3：老後に暮らしたい場所（単一回答・総数300人）
※「『終の棲家』についての調査」スマイスター調べ
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