(株)東京カンテイは1日、2022年第3四半期(7~9月)における、全国と三大都市圏の新築・中古(既存)マンション市場の四半期調査レポートを公表した。
全国のマンション市場総戸数(=新築供給戸数と既存流通戸数の合計)は、10万7,740戸(前年同期比6.8%増)と3期連続で前年同期の水準を大きく上回った。
このうち新築は1万9,701戸(同3.1%増)と3期連続でプラス。コロナ前の19年同期を上回った。圏域別では三大都市圏が軒並み減少したが、地方圏はプラス32.6%と大幅に増加。11期ぶりに5,000戸台を記録した。
既存は8万8,039戸(同7.6%増)で、9万戸台を割り込んだものの3期連続の増加となった。すべての圏域で前年同期比はプラス傾向を示しており、全国的に在庫数が積み上がっている。
首都圏マンションの市場総戸数は5万1,436戸(同5.3%増)と3期連続でプラス。増加率自体も高水準を維持している。新築は8,264戸(同6.1%減)と3期ぶりに減少しており、コロナ禍での同時期の最低値を更新した。既存は4万3,172戸(同7.8%増)と3期連続のプラスとなった。21年第1四半期を底に増加傾向を示しているが、コロナ禍の当初やそれ以前の水準には届いていない。
坪単価は新築が332万8,000円(同5.3%上昇)と、4期ぶりのプラス。大手ディベロッパーの供給シェアは36.3%(同0.7ポイント上昇)と2期連続で拡大。既存は224万4,000円(同2.4%上昇)と9期連続のプラスとなった。
近畿圏の市場総戸数は2万3,462戸(同6.8%増)と2期連続のプラス。新築は4,124戸(同1.5%減)と下落、既存は1万9,338戸(同8.8%増)と3期連続で増加となった。
坪単価は、新築が268万2,000円(同1.6%上昇)と2期連続で上昇。既存は132万5,000円(同3.3%上昇)と上昇傾向を維持。上昇率も拡大した。
中部圏のマンション市場総戸数は9,572戸(同4.1%増)で、3期連続のプラス。新築は2,071戸(同4.6%減)。既存は7,501戸(同6.7%増)と3期連続で増加した。
坪単価は、新築が237万5,000円(同3.8%上昇)と4期ぶりに上昇。既存は102万1,000円(同3.3%上昇)と2期ぶりに上昇した。
情報提供:(株)東京カンテイ、株式会社不動産流通研究所
新築マンションの供給戸数及び中古マンションの流通戸数が増加しています
近畿圏に関しては、新築マンションの供給戸数は減少したものの、中古マンションの流通戸数は3期連続で増加しました
価格に関しては、新築、中古共に上昇しています
価格は新築マンションに関してはインフレの影響でさらに上昇する可能性がありますが、中古マンションについてはこのまま在庫が積み上がっていくと下落する可能性もあると思います
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